眠る記憶
プロローグ
輪廻 −生まれては死に、また他の世界に生まれ迷うことをいつまでも繰り返すこと− 「行こう・・・シオン、オレと」 シュンランの声がする・・・ 懐かしい場面・・・ 嬉しかった、シュンランのこの言葉。 私は迷わずに頷いた ―幸そうに微笑んでいる二人がいる。 「・・・シュンランの魂を救ってくれ!」 声が聞こえる・・・ 泣いているの? 震えた声が聞こえる・・・ 懐かしい声 誰の声だったかな・・・? 体が痛い・・・ そう・・・私天空宮から飛び降りたんだ… 私、生きてるの・・・? つめたい何かが私の顔をつたう。 涙? 「シオン・・・お願いだ・・・、お願いだ・・・二度としないと誓ってくれ・・・」 泣いてる・・・ 誰? そんなつもりじゃなかったの、あなたを悲しませるつもりじゃ・・・ |
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